インターネットによる産直通販の事例を教えてください。
Aインターネットによる産直通販は、水産品や農産物などの分野で数多くの店舗が生まれている反面、単に電子モールへの出品やホームページを作成するだけでは数あるショップに埋没してしまいます。電子店舗を成功させるには、店長の強い情熱とともに、実在の店舗との融合、ホームページの工夫、メ−ルマガジン(以下メルマガ)によるプッシュ戦略と顧客の囲い込みなど、様々な工夫が必要です。また、生産者ならではの情報を遠くにいる消費者に発信することや生産者が消費者と直接情報をやりとりすることを意識したページ作りが大切です。例えば、生産方式の紹介や今年のでき収穫情報等の木目細かな情報提供や掲示板を開設して情報交換することなども有効な手段です。
1. 生産者の顔が見えるおいしい安全な有機野菜を提供…..「深谷の農民のe直販所」
胡瓜やねぎ栽培を主体とした生産者グループが運営している電子店舗です。自家製の堆肥作りにこだわり、安全でおいしい有機野菜を提供することをホームページ上で表現しながら、商品一つひとつに、生産者の商品に対する思いを紹介した、生産者の顔がみえる店舗構成を特徴としています。
http://www.txt2.dion.ne.jp/%7Eyatumoto/index.htm
2.クリック&モルタルで顧客獲得.......「佐倉きのこ園」
しいたけ観光農園の事業展開の一環として、電子モールへ出店し、観光農園でのきのこ狩りや、バーベキューの楽しい様子をホームページ上で紹介することで、観光農園へ訪れる顧客が増え、その後、電話やメールで注文が増えるというリアル店舗との相乗効果を上手に活用した、いわゆるクリック・アンド・モルタルの成功事例です。
http://www.rakuten.co.jp/kinokoen/http://www.itssp.gr.jp/MEMBER/SEM_KOUEN/sakura_kinokoen/fsem_sakura_kinokoen.htm
3.一見乱雑なTOPページで誘導効果.......「丹波篠山いのうえ黒豆農園」
意識的に一見乱雑に見えるTOPページを構成し、枝豆を目当てに訪れたサイト訪問者が、お目当ての枝豆を探し回るうちに、自社農場で収穫した黒豆を原料とした様々な加工食品にも興味をもってもらおう。という誘導効果をねらった店舗です。
http://www.kuromame.co.jp
4.品数の少なさをメルマガでカバー.......「成田ゆめ牧場」
成田ゆめ牧場は、観光牧場で搾乳量も少く、アイスとヨーグルトを主体に販売しています。取扱い商品が少ないため、商品説明ではなく、楽しいメルマガに徹することで、読みつづけてもらい、ファンを増やして、顧客を固定化する戦略を実践している店舗です。当牧場が発行しているメルマガ「牧場ボカン」は、週2回発行し、約9万部以上を発行しており、解約率もずばぬけて低いことからも人気の強さが覗えます。
http://www.rakuten.co.jp/yumebokujo/
5.活きた食材を「活きたままお届け」で工夫.......「厚生水産」
干物と活きた海産物をホームページ上で分けて受注。季節・数量限定となる活きた食材を販売する場合に顧客の信頼を得るための工夫がなされているページです。
http://www.bay-net.jp/~kouseisuisan/mail_order/index.htm
関連URL
農業情報学会 数々の通販・通販を紹介しているホームページ
http://www.jsai.or.jp/link/santyoku.html
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