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企業ポータル(EIP)とは何か教えてください。

A企業ポータル(EIP: Enterprise Information Portal)とは業務に使用する情報や業務アプリケーションを1画面にまとめて表示するフレームワークを提供するシステムのことです。社員はEIPを窓口としてイントラネットやデータウエアハウスから業務に必要な情報を入手可能な他、グループウエアの機能を呼び出して社員同士のノウハウ共有による生産性の向上やERPによる社内業務の遂行、さらにSCMを使用した企業間電子商取引も実現可能です。( ERP、SCMについては関連URLにてデジタル用語辞典を御参照下さい。

 EIPの提供する機能は主に2つあります。1つは、様々な業務アプリケーションを統合して格納し、使いやすく表示する機能です。この機能により、ユーザーが業務ごとに使用したいアプリケーションを探し出す手間を省くことが可能であると共に、アプリケーションごとに別々のユーザーIDとパスワードの入力が必要なのを統合して、一度の入力で格納された全アプリケーションを使用可能にする機能(シングルサインオン)を提供します。また、ユーザー毎に表示画面や使用機能を選択して、自己の好みや使い勝手に合わせたカスタマイズができる(パーソナライゼーション)機能を提供します。

 2つめの機能としてはナレッジマネジメントの実現機能です。ナレッジマネジメントとは、個人の持つ知識や経験をナレッジとして全社で共有し、業務の効率化や企業価値を高めるアイデアを創造しようとするコンセプトです。具体的にEIPは社員同士の情報や意見の交換を可能にするコミュニティーを電子会議室のかたちで提供します。この機能は元々グループウエアの機能として提供されていたものですが、EIPの標準機能として多くの製品で提供されるようになりました。また、一部のEIPでは専用のグループウエアソフトを格納して利用可能な製品も提供されています。これらの機能を持つEIPは、導入企業にとって常時表示されているEIP画面から入れるので、さらに利便性が向上しています。

 EIPの導入選択にあたっては、パーソナライゼーション機能の柔軟な設計が可能であることと、自社で導入している(将来導入を予定している)業務アプリケーションやグループウエアソフトがEIPとの連携に対応しているかを十分に検討する必要があります。EIPの機能を十分に活かすためには、当然のこととしてEIPと連携して動作する業務アプリケーション自身の提供する機能や情報が有効であることが不可欠であり、さらに、企業戦略に基づいたナレッジマネジメントにより有効なナレッジが収集管理されていることが重要です。 

関連URL 
J-Net21Q&A道場 「文書管理ソフトやグループウエアについて知りたい」
J-Net21Q&A道場 「ナレッジマネジメントとは何か教えてください」
 サン・マイクロシステムズ EIPの概要http://jp.sun.com/solutions/portal/eip.html
 キーマンズネット システム・ネットワーク基礎とおさらい大事典 EIP構築ツール1,2
 http://www.keyman.or.jp/search/index.html
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