新たに他地域での顧客開拓を展開したいのですが、相談を受けてくれる公的機関窓口はありますか。
A新たな地域での顧客開拓となりますと、業界の特性にもよりますし、その土地の特性、習慣なども影響してきます。また、地方によって中小企業者を対象とした展示会、相談会などを行っている場合もあります。そういった情報については、その地方の実情に詳しい機関にご相談いただくのが一番です。
1. 中小企業の各地方における支援機関として、各都道府県の中小企業支援センターおよび地域の中小企業支援センターがあります。こちらでは、さまざまな経営相談の受付、顧客開拓に関する専門家の派遣、情報提供を行っておりますので、新たに進出する地域の中小企業支援センターにご相談ください。なお、都道府県の中小企業支援センターは下記のアドレスからリンクしていますのでご参考に、お問い合わせください。
2. 各地の商工会議所および商工会でも、経営相談を行っております。こちらもご活用ください。
3. 各都道府県のおよび市町村の統計資料を参考にすることも、ひとつの方法です。統計データから人口データ、商圏データなどを抽出、分析することで、顧客の獲得の見通しを立てることができます。ただし、どこまで情報公開されているかは、各行政によって違い、なかには情報保護の観点から情報提供を制限しているところもあります。それぞれの窓口にお問い合わせください。
ただ、他地域へ顧客開拓を考える前に、SWOT分析(自社の内部環境としての強みと弱み、外部環境としての機会と脅威)により自社の特性を把握して、果たして他地域への顧客開拓が企業にとって有益なのか、経営資源を投入するだけの価値があるかを判断する必要があります。つまり、足元を固めてから他地域に進出しなければ、失敗を招き、取り返しのつかない事態に至ってしまいます。ただでさえ、その地域を知らないというハンデを背負っているわけです。十分な自己分析が必要です。
他地域での顧客開拓においては信頼できるビジネスパートナーや取引先を選定することは重要な要件となりますので、十分な信用調査を行っておく必要があります。
各地域で企業や顧客の情報を収集するためには中小企業支援センターや商工会会議所などに相談されることをお勧めしますが、全国中小企業情報化促進センターのホームページで「全国の支援機関」をクリックしますと各都道府県が運営するモールや企業データーベースも閲覧できますので、地域での企業情報を入手することができます。
また、民間が運営する企業情報(有料)などは収録企業数も多く信用度の調査も行っておりますので事前に調査しておくことも必要です。
関連URL
各地方自治体の検索サイト
NIPPON-Net(ニッポンネット) http://www.nippon-net.ne.jp/
全国商工会連合会 http://www.shokokai.or.jp/
全国中小企業情報化促進センター http://www.n-i-c.or.jp/
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